大将の芝松物語

大将 鈴木正治の芝松物語

大将 鈴木正治の芝松物語

相撲部屋入り

中学校時代の先輩が先に相撲部屋に入っていたんですが、そこからの縁でうちにもスカウトがきて、中学卒業と同時に部屋入りしました。それが元片男波部屋(かたおなみべや)でして、芝松、江戸乃波の四股名で相撲を取るようになったんです。親類やご近所さんの激励ムードに押されて右も左もわからずに飛び込んだので、厳しい稽古や下積みにめったな弱音を吐くこともできず、ただひたすらに励んでいました。大変なことも多かったけれど、この時代の経験がちゃんこ屋になってからもずっと活きていると感じています。

 

 

焼き鳥「芝松」を継ぐ

この店は私の親の代には焼き鳥屋の「芝松」として営業していました。幼い頃から店で働く両親を見ながら育ちましたし、相撲の世界ではちゃんこ鍋をはじめとする力士の食事にまつわる経験をしてきました。私が相撲を引退してからちゃんこ屋としてやっていくにあたっても、まずは両親から焼き鳥屋としての技術を学び、新しいメニューとしてのちゃんこ鍋にも両親の長年の経験によるアドバイスを受けながらやってきました。先代の良き流れを受け継ぎ、ちゃんこという新しい風を取り入れて、今の「芝松」になりました。

料理は、とにかく毎日新鮮な食材を仕入れて提供しています。ちゃんこも毎日5時間ぐつぐつ煮込んでおいしい出汁を作っています。そんな味を求めて、先代や自分の代になってからも長きにわたって来店してくれるお客様が多いのが誇りです。

 

 

部屋のちゃんこ、店のちゃんこ

力士時代はちゃんこ番として板場に立つことも多く、部屋の味を大いに受け継ぎました。ただ、力士はアスリート、練習で消費したカロリーを補うため、たくさんの量を食べても大丈夫なように薄味なんです。そのままでは一般の方の舌には合わないので、お店で出すちゃんこ鍋は味の魅力を損なわないようにしながら味付けの調整に試行錯誤してたどり着いた味で提供しています。

私が力士になりたての頃は肉のほうが高価で、魚の入ったちゃんこ鍋のほうがまだまだ主流でした。いわしのつみれや銀ダラなど水炊きをポン酢で食べたり、ソップ炊きといわれるしょうゆ味で食べたりするものが多かったんです。時代の変遷とともに魚より肉のほうが安価になって、ちゃんこの食材も肉が多くなり、今日のような定番のちゃんこ鍋が確立されてきたのです。

店では、冬場はみそとキムチが人気があります。夏はしおちゃんことしょうゆが人気で、コクはあるんですが少しあっさりしているところが夏でも食べやすいんでしょうね。〆で人気のラーメンは、すぐ近くにある地元の麺屋さんのものなんですが、味はもちろんのこと、少し太めでスープの絡みもよいので、ちゃんこの〆にぴったりの麺でおすすめです。

 

 

懐かしさと温かさを「芝松」で

受け継いできた焼き鳥、ちゃんこの味はもちろんのこと、季節限定メニューとして人気の高いもろこし揚げ(夏季限定)などの楽しみもあります。お客さんは近くの学生さんたちから会社帰りのサラリーマン、週末に多くなる家族連れなど少人数から大人数まで幅広い層。一人客でもグループでも店内ではお客さん同士のちょったした交流も見られるような古き良き、人情の行き交う交差点のようなお店です。昭和レトロをテーマに丁寧に盛りつけるデザートやお子さん向けの昭和玩具のプレゼントなどもあります。大将こだわりの味とともに、懐かしさと温かさをぜひ体感しに来てください。

 

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